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さて、今回はアメリカ海軍の場合。

二次大戦ごろまでは割とはっきりして以下のようになっています
戦艦:州
空母:戦場、殊勲艦
護衛空母:湾、海峡、海域、戦場
大型巡洋艦:準州
巡洋艦:都市
駆逐艦:海軍関係の人名
潜水艦:水棲生物
フリゲート:地名
コルベット:無形名詞
砲艦:島
水上機母艦:地名、航空関係の人名
モニター艦:地名
敷設艦:地名
掃海艇:鳥類
駆潜艇、揚陸艦艇:番号
工作艦:ギリシャ神話由来
輸送艦・補給艦:星座、星、山岳、山脈

もっともコレに当てはまらない物も少数ですがあります。
例えば二次大戦中には起重機船になっていたキアサージは元戦艦で唯一山の名前がついた戦艦です。

二次大戦以降はかなり曖昧になってはいますが一応傾向はあります。
空母:殊勲艦、人名(海軍関係、歴代大統領等)
ミサイル巡洋艦:海軍関係の人名、都市名、州名
原子力潜水艦:水棲生物、都市名、州名、戦場名、人名(大統領)
駆逐艦・フリゲート:海軍関係の人名
揚陸艦:アメリカ海兵隊による激戦地、殊勲艦
掃海艦艇:無形名詞
揚陸指揮艦:山岳、山脈
沿岸哨戒艇:気象

また、一応「主力艦には州名をつけること」という法律があるのですが、主力艦がはっきりしていない上に、現実的な主力艦と思われる空母や原子力潜水艦にも州名を採用していない物も多いので有名無実と化しています。

米軍で特徴的なのといえば戦没艦の名前をすぐに受け継ぐということでしょうか。
例えばヨークタウン、レキシントン、ワスプ、ホーネットなどというのは同じ名前の違う艦が太平洋戦争中に二隻存在しています。
これは戦没艦の名誉を受け継ぐといった意味と、同じ艦名を用いて敵を混乱させるという二つの理由があったようです。戦没や事故喪失艦などの名前を縁起が悪いという理由で採用しなかった日本とは対照的といえるでしょう。
あと米海軍で有名なのは略号というか記号でしょうか。これは戦後の海上自衛隊でも採用していますね。
例えば戦艦はBB、空母はCVといったように。これは細かいので挙げませんが。(いづれ説明したいとは思います)
旧日本軍でもAは空母、Bは戦艦、Cは巡洋艦、Dは駆逐艦、Gは砲艦、Hは病院船、Mは敷設艦、Pは哨戒艇、Rは工作艦、Tは水雷艇、Wは掃海艇、Yは支援船、Fは艦隊、Sは戦隊という記号(略号)がありましたが、最後の二つ以外はほとんど使われなかったようです。

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日本は海洋国家です。
石油どこか食料までほとんどが輸入に頼ってる輸入依存率がかなり高い国家でもあります。
日本に来るタンカーなどはほとんどが台湾海峡を通ってきます。
有事の際に重要な海上交通路をシーレーンと呼びますが、台湾海峡なんかはまさしくそうです。
現在の海上自衛隊はこのシーレーンの防衛というのが主要任務です。
旧海軍の反省です。
前回、「大艦巨砲主義にとらわれたので日本が負けた」というのが間違いというのはいいました。
では何が敗因かというと、(色々と複合的なものなので一概には言えないのですが海軍においては)海上護衛に熱心でなかったためです。
日本において海上護衛の専門部隊が作られたのは1942年4月。これは海上国家である日本においては余りに遅かったのです。
また作られたあとも護衛用の艦船の絶対数が少なく、その艦船も護衛には向かないものも多くありました。
詳しく説明せねばいけないでしょうが、日本海軍には『決戦志向』とでもいうものがありました。
これは艦隊決戦により敵主力を打ち倒し脅威を排除するというものです。
もちろんこの考え方自体に間違いがあるわけではありません。しかし旧海軍はこの志向が強すぎたといえます。
すなわち艦隊決戦という手段にとらわれ他の手段をとらなかった、とれなかったのです。
以前「ご飯がなければ兵隊さんは動けない」というような趣旨の話をしましたが、これは軍隊という組織そのもの、いや、国家そのものにおいてもそうです。
裸の輸送船を沈めるのに戦艦は必要ありません。
潜水艦や航空機、あるいは旧式の巡洋艦などでも充分に効果が得られます。
日本はどうやって負けたのかというと物資があっても本国に届かない状態に陥り、干上がって負けたのです。
(この辺に関しては大井篤氏の海上護衛戦などに詳しいと思います)



海上自衛隊が旧海軍から学んだことでもっとも重要なのはこれです。
つまり『シーレーンの防衛が何よりも重要』ということ。(ですから、海上自衛隊の『護衛艦』という呼び方はある意味正しいんですよね。本来の目的が『護衛』であるので。巡洋艦や駆逐艦といった呼び方よりも寧ろ適当かもしれません。)
ですから……例えば戦略原潜や攻撃型空母などは必要になりません。
軍隊というのは目的があるもので、目的にそぐわない強力な兵器というのは必要でないのです。
逆に言えば……
軍事を小説に登場させるときにおいて最も大事なのは「いかにしてそれが必要な状況をつくるか」ということでしょうね。決戦にしろ、兵器にしろ。

いやー、いまだに多い多いものです。
『後出しじゃんけん』の批判とでもいうようなのが。
下にいくつか例を挙げましょう。

『航空母艦
信濃はたった三本の魚雷で沈没した欠陥空母』
⇒突貫工事のため欠陥空母なのは間違いないが、魚雷三本『も』受けて沈むのは当たり前。実際、米戦艦
ノースカロライナは魚雷一本で大破しているし米空母ワスプも魚雷三本で沈没している。〈〈たった〉〉という表現は不適当。

『日本は真珠湾攻撃で自ら航空主兵主義の有効性を示したにも関わらず大鑑巨砲主義にとらわれ大和、武蔵を建造した』
⇒当時は大艦巨砲主義は〈〈常識〉〉。(実際、米海軍は大戦中8隻もの戦艦、2隻の大型巡洋艦を完成させている)また、大和の就役は41年12月16日、武蔵の就役は42年8月5日。1941年12月8日時点では完成目前であり、ここからならばゼロから空母を作った方が早い。寧ろ信濃の改装や111号艦の破棄を評価すべき。

『大和型戦艦は最大で27ノットの速力しか発揮できない鈍足艦』
⇒条約開けの戦艦としてはやや足が遅いが、戦艦は25ノットを超える程度で〈〈高速〉〉。アイオワのようなオーバー30ノットの戦艦のほうが寧ろ異常。

こういった批判はいってること事態は間違っていなくても、全て「歴史を判ってるから」言えることです。
だから私は仮想戦記、架空戦記とはいってもIF戦記、シミュレーション戦記という言い方はあまりしません。
反省や批判は大事ですが、それは後知恵とは違うと思います。
以前の記事に誤りがあったので訂正します。
「潜水艦は潮のつく言葉と水棲生物で、『そうりゅう』は水棲生物の第一弾」といいましたが、11月5日に命名基準が改正され『瑞祥動物』が加わりました。
そうりゅうはこちらの基準で付けられたようです。
ですから、旧軍の空母郡、「
ほうしょう」「じゅんよう」「ひりゅう」といった名前もつく可能性はありますし、旧軍と違って「空を飛ぶ」という規制もないので「きりん」や「げんぶ」や「びゃっこ」といった名前もつく可能性もあります。
加えて補足。
DDH、つまりヘリコプター護衛艦は『
はるな』『しらね』など「三音」であることが慣習です。
ひゅうが』に関しては三字でないだけで発音は三音ですしね。
ですから、二番艦に
日向の同型艦だった伊勢の名前が付くことは無いと思います。
まあ、三文字ですから……『
ふそう』だといいなぁ、とか扶桑フリークがいってみたりw
DDG、ミサイル護衛艦は『
はたかぜ』型までは語尾が『かぜ』で統一されてます。
あとDDは「山岳名と天象気象」といいましたが、これに加えて「地方名」もあります。

前回までは主に陸軍を想定して補給について考えてきました。
では次は海軍について考えて見ようと思います。
海軍では陸軍以上に補給は重要です。
車の燃料が無くなったら歩いて目的地に行くことも燃料を買い付けに行くこともできます。
でも船なら? 大洋で燃料が無くなったら?
エライコトになるのは考えるまでも無いでしょう。
また壊血病のような航海病も新鮮な野菜がないことが原因です。これもまた、補給の問題ですね。
さて。前回までは主に食料について話したのですが今回キーポイントになるのは燃料、つまり油です。
例えば有名な戦艦大和は停泊しているだけで一日に50tの重油が消費されたそうです。
なぜか?
船とは生活の場でもあるからです。
1000名を越す人員が船という生活の場で過ごしているのですから電気などは当然通っています。
50tというのは戦闘と関係の無い場で使われる必要なものなのです。
では戦闘では?
ここで一番大事になってくるのは航続距離とか航行距離とかというものです。
航続距離とは「経済速力(最も燃料を効率よく使える速度)でどれだけの距離を動けるか」を示す物です。
例えば大和の場合ですと16ノットで7200海里だったそうです。(諸説ありますがここではこうします)
では大和の動ける範囲はどの程度なのか?
7200海里だから往復を考えて3600海里。
もちろん間違いです。
戦闘行為をしないならばそれでもなんとかなるかもしれません。
しかし、敵と遭遇したときに経済速力でノタノタと走るわけにはいきません。
戦うにしろ逃げるにしろ自らの出しうる速度を目一杯出すでしょう。
大和は1時間あたりの燃料消費量が17ノットで16.5t、27.5ノットで57tだそうですので、全力では経済速力の約3.5倍弱の勢いで燃料を失うということです。それに対して速度は1.6倍に過ぎませんから距離あたりに換算しても2倍強の勢いで燃料を失うことになりますね。
もちろんこれだけではありません。
普通は戦艦や空母といった艦が単艦で動くことはまずありません。
潜水艦や航空機、水上艦から守るために巡洋艦や駆逐艦が護衛につきます。
場合にもよりますがこういった護衛艦は(特に日本の場合)航続距離が長くないことも多いです。
ですからある艦の行動範囲を考えると「その艦が所属する艦隊の最も航続距離の短い艦が充分に戦闘行動が行い帰投できる距離」ということになります。
実際はこの条件を満たすのは酷く困難です。
ですから艦隊に給油艦や給油船を随伴させたりします。が、もちろんこういった艦はウィークポイントにもなりえます。
戦闘艦でないので敵と遭遇した場合にマトモに戦えないだけでなく、これらの艦を叩くだけで艦隊が機能不全に陥るという可能性も有るからです。
真珠湾奇襲作戦のときは空母の艦内にドラム缶を積んだりして燃料を確保したらしいです。

今回は作戦レベルで物事を考えました。
次回は島国日本としてはとても重要な「シーレーン」というものについて話そうと思います。

1月27日 修正
作戦行動半径ですが、三分の一が往路、三分の一が復路、三分の一が戦闘で燃料を消費すると考えられるそうです。
大和だと2400浬ですね。

さあ、前回までの記事で補給の大変さというものが判ってきたと思います。
もちろん現場レベルならば一日三食のところを二食にしたり、全部食べないで残して次の日に食べてその分を丸々残すといったことは可能でしょう。
現場の者が補給量を決定するわけではありません。小隊長が補給の心配をしても何もなりません。(もちろん要請や要求といったことは出来るでしょうが)
「戦争のプロは兵站を語り、戦争の素人は戦略を語る」なーんて良く言われますが、兵站を語るのも戦略を語るのもマニアです。
(マニアをプロと見るか素人と見るかはもちろん自由ですが。私はどちらとも見ません)
というより、兵站は兵站であり戦略は戦略です。この言い方では兵站の方が戦略よりも高次にあるように聞こえますが、どちらも無くては困る物です。比較できる物ではありません。
例えて言うなら車でブレーキの方がアクセルより大事だっていってるようなものです。心構えとしては間違ってはありませんが、アクセルがないと進めませんよね?
現代の軍隊で補給を無視した作戦ってのははっきり言えば『無い』といってもいいです。
インパールは? 餓島は?
当然そう聞かれる方もおられるでしょう。
インパール作戦は補給を『無視』した作戦では有りません。
「駄牛中隊」と呼ばれる糧食用の牛や山羊と共に行軍する作戦でした。
家畜のほとんどが水死したり爆撃されて逃亡したりしましたが。
『無視』ではなく『理解が浅い』という言葉のほうが適切でしょう。
飢島のほうはそもそも「連合軍兵力約2000」という誤った目測によって立てられた作戦です。
また、その後に関しても撤収以外に方策がありません。
(敵制海権で低速の輸送船による補給は困難。仕方が無く駆逐艦で輸送。しかし駆逐艦の輸送量は一隻につき10~50t程度。つまりはにっちもさっちも行かない状況)
これに関しては補給の問題ではなく戦略の問題と言えるでしょう。
つまり……「戦略と兵站は密接に関わっている、どちらが欠けてもどちらも成り立たない。」ということです。
さて。
前回「二個師団が一週間で目標を陥落させると仮定した場合必要な食料は560~1120t、4tトラックに換算して140~280台」と言いました。
この食料をどう運ぶかという問題があります。
一日ずつに分けるとしたら20~40台です。
初日は拠点の食料を一日分はこぶだけですからそれでも事足りるでしょう。
ですがその次の日からは?
トラックが拠点に戻ってくる間にも部隊は移動しトラックが補給物資を運んでいる間にも部隊は移動します。
だからといって200台ものトラックが部隊のあとをついていくわけにもいきません。そんなのただの大きな的です。
実際には集積所をいくつも経て前線に食料や消費物資が送られることになるわけですが……これで終わりだと思ったら大間違いです。
そう、運ぶ人間の分も食料を用意しないといけないのです。
集積所を三つ経て前線に送られると仮定します。
集積所一つにつきトラックが最低20~40台。コレによって必要なトラックは合計60~120台。
前線が移動したことにより集積所が一つ増えると80~160台。
損傷率が30%だとして104~208台必要ということになります。
これを元に必要な人材は……
まずドライバーが104~208人、交代(助手席)が104~208人、10台ごとに指揮するとして指揮車が10~21台、そのドライバーが10~21人、副官が10~21人、通信が10~21人。
はい、これで補給物資を運ぶ人のための補給物資が248~500人必要だと判明しました。
一週間分(予備含め二週間分)で28tということになりました。
はい、そこの人。だんだん感覚がマヒしてきましたね。
コンビニに毎日とまるあのトラックを考えてください。
つまりコンビニに毎日売れる分が4tぐらいです。一週間分で28t。
食料だけに絞ってもこの有様。
補給の大変さは少しは判ってくれたと思います……


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好きな作家さんは藤子・F・不二雄、前田珠子、新井素子、吉岡平、横山信義、林譲二、橋本純あたり。
好きな音楽は海援隊などのフォーク、中島みゆきなどのニューミュージック。あとはLiaさんや新良エツ子さん、じまんぐさん、Sound Horizon(一期、二期両方)、Suaraなど。
歌じゃないのなら地中海風というかラテン風、イタリア風とテクノっぽいのやカントリー音楽。ピアノ音楽も好き。

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