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北朝鮮のミサイル、もとい人工衛星発射が間近に迫っていますが皆様如何お過ごしでしょうか。
もろもろのブログ等で取り上げられているので取り上げないわけにも行かないなと。

まぁ、先に私の意見を言っときますと、「十中八九、いや、百に九十九は大丈夫」ですね。
そもそも北朝鮮の予告どおりに飛ぶなら被害は無いわけだし。
まず、意図的に北朝鮮が日本に向けてミサイルを放つことはほぼ100%無いですね。
あちらにメリットが無いこともないですが、デメリットの方が圧倒的に多いので。
で、万一意図的に、あるいは何らかの事故で日本の領土に落ちるとしたら、それこそMDの出番なわけですし。
MDに対して懐疑的な人は右にも左にもいるけど、ほぼ大丈夫といっていいでしょう。
ピストルにピストルの弾を云々というのも良く聞きますが、現在の技術ではそれすら可能です。
そして、弾道ミサイルと迎撃ミサイルではそもそも種類が違います。
ピストルの弾にピストルの弾を当てるのは野球ボールに野球ボールを当てるようなものですが、弾道ミサイルに迎撃ミサイルを当てるのは大玉転がしの大玉に野球ボールを当てるようなものです。
もっと詳しい説明はこちらにありますのでどうぞ。
どちらにせよ、心配することはないといえるでしょう。
今回はある意味格好の演習・実験・観測の機会ですらあります。

タイトルでも言ったけど、楽観論はもちろんダメだけど、悲観論に走って周囲を煽るだけ煽るのもどうかと。
「自衛隊じゃミサイル迎撃できないんだぜー」とか「アメリカはなんもしてくれないよ、だから核武装しとけといったんだ」とか言う類の輩。
悲観論とは若干違うかもしれませんが、私が恐ろしくなったのはこの記事
当然ですが、記事の中身自体に驚いたのではないですよ。
関東大震災って……つまり君たちはデマで外国人を殺すと予告しているの? と問いたいです。
あと、それ、対策じゃないだろ。無能な働き者は有能な敵よりも恐ろしいとは言うが……
こんな記事を書く人間が居るということに空恐ろしさを感じたのです。
ネトウヨの観察はある意味では楽しいものですが、ネトウヨを恐ろしいと思ったのは初めてかもしれません。
当然の話ですが、皆さんデマにだまされませんように……

4/1 追記
えー、99%大丈夫が100%大丈夫になりました。
逆神の誤神託です。
………この人を元に書いてる一部の人が少し哀れすぎる。
情報は一部に頼るとダメだね。やっぱ。
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次期主力戦闘機の選定見直し、 F22ラプターを除外

政府は27日、次期主力戦闘機(FX)選定で米国製最新鋭ステルス戦闘機「F22ラプター」を最有力機とする対応を見直し、再検討する方針を固めた。

オバマ次期政権でF22の生産が抑制・中止されるとの見通しが強まったためだ。
今後は英独などが開発した「ユーロファイター・タイフーン」米英などが開発の「F35」、米国製「F15FX」の3機種から絞り込む考えだ。

F22に関しては、最先端技術などの情報漏えいを懸念する米議会が禁輸措置を設けているが、防衛省は09年度予算で始める予定だったFXの導入時期を先送りし、米政府に禁輸解除を要請してきた経緯がある。

しかし、米政府は金融危機による税収減などをにらみ、調達価格が他機の2~3倍とされるF22の追加生産に消極的だ。
米空軍などが生産継続のため、対日輸出を後押しする可能性も指摘されるが、生産中止に前向きと言われるゲーツ国防長官がオバマ政権でも続投することになり、日本政府は「生産継続はないとの感触を得た」(防衛省幹部)としている。

防衛省では、F22と同じ第5世代機で爆撃能力も持つF35を推す声があるが、F35は米軍でも実戦配備されていない。ユーロファイターは欧州勢が日本に売り込みを図っているが、欧州からの調達には米国の理解を得る必要がある。
このため、F35の実戦配備までFX選定を先送りし、現在保有するF15の改修で対応する案や、F15の改良型であるF15FXをF35までの「つなぎ」として購入する案も浮上している。
(2008年12月27日15時01分 読売新聞)


特に言うこともないのだけれど、あえて言うなら「まだ、やってたんだ?」って感じ。
ラプターに関してはとっくに候補から外れてるとばかり思ってました。
記事にもかかれてますが、F22はアメリカでも最先端で輸出が事実上不可能です。
なので、アメリカ政府はF35を推しているのですが……このF35、F22より開発が遅いにもかかわらず、実はかなりの問題機。
とりあえず問題点を並べると……
①音速が出ない
②加速が遅い
③レーダー兼射撃管制装置が未完成
④重すぎて実用的な装備での垂直離着陸がほぼ不可能
⑤発電機の要領不足で電子装備が役立たず
⑥対地・対空双方ソフトウェア未対応(対地は2011年、対空は2016年対応予定)
⑦強度不足。空中分解の恐れあり
もっと詳しく知りたい方はこちらへ。
日本がプロジェクトに参加してなくて良かったと思うほどの駄作っぷりです。
では、なぜアメリカがこんな駄作を日本に売り込もうとしているかというとまさに駄作だから。

( ´_⊃`)「これ、使い道なくね?」
( ´⊂_`)「そういや、日本がF-4EJの代替機探してたぜ」
( ´_⊃`)「ちょうどいいや、在庫処分だ。売り込もうぜ」

まぁ、こんな感じ。
で、主力戦闘機に話を移しますと、タイフーンの輸入のめどがついたんでそっちになるかなーと思ってたんですよね。
ちなみにこんな感じです。

( ´∀`)「F-4EJもそろそろ寿命モナ。新しい戦闘機が欲しいモナ。というわけで、アメリカさん、F-22売ってくださいモナ」
( ´_⊃`)「無理だって。うちだって最新鋭なんだから渡す機はねーよ。その代わりもっと新しいF-35やるから」
(;´∀`)「そ、それは欠陥機じゃないかモナ。そんなもの渡されても困るモナ。」
( ´_⊃`)「ヌーン。俺は別にいいけどね、新しい戦闘機が無くっても。その代わりこれ蹴ると古めの機体のF-15FXしかないけどいいの?」
(;´∀`)「ま、迷うモナ……欠陥はそのうち改善される可能性はあるけど、今のままじゃ駄作なことに間違いは無いモナ。F-15FXはいい機体だけど、設計が古いモナ。発展性はほとんど無いモナ」
ミ ´_>` )「あ、日本。うちのタイフーンが政治的理由で余ってるんだけど良かったら売ったげよっか?」
∑( ´∀`)
Σ(;´_⊃`)

まぁ、タイフーンは欧州の機体なんで日本で運用するのは部品などの問題でr若干の不安要素もあるんですが、4.5世代機としては間違いなく最強の部類に入る空戦能力を持つし(F35、F22は第5世代機)、対地攻撃能力が無い以外は問題ないかなーと。元々支援戦闘機(攻撃機)ではなく次の戦闘機の話なんで。

なんにせよ、F-4EJはもう寿命近いんで(退役は去年から始まってる)早く決まって欲しいものです。

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本に乗っかってみます。
まぁ、すでに似たようなのがありますがそこは気にしない。
てか、これ楽しいww
またやってみたいかも。


まあ、どのくらいの数の軍艦オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない戦艦の世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、戦艦のことを紹介するために見せるべき10隻を選んでみたいのだけれど。
(要は「萌系ミリタリ本」の正反対版だな。彼女に軍事を布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)
あくまで「入口」なので、資料集めに過大な負担を伴う弱小国、北欧の海防戦艦等は避けたい。
できれば列強、それもWW2に限定したい。
あと、いくら軍事的に基礎といっても前弩級戦艦とかはさすがに避けたい。
ロイヤルネイビー好きが『ドレッドノート』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。
彼女の設定は

軍事知識はいわゆる「宇宙戦艦」的なものを除けば、夏の特番程度は見ている
船舶好き度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。
まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

・長門型(日本)
まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「条約以前」を濃縮しきっていて、「条約以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。主砲も16インチだし。
ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
この情報過多な戦艦について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。

・キング・ジョージⅤ世(イギリス)、ビスマルク(ドイツ)
アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな戦艦(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「軍艦オタとしてはこの二つは“戦艦モドキ”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

・アイオワ(アメリカ)
ある種の空母オタが持ってる高速への憧憬と、エスカレーター条約へのオタ的な縛りへのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもアメリカな「童貞的なださカッコよさ」を体現する戦艦としての性能を無視した高速さ、「童貞的に好みな女」を体現するSHS砲弾の二つをはじめとして、オタ好きのする性能を艦にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

・アラスカ(アメリカ)
たぶんこれを見た彼女は「アイオワだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この系譜の超巡洋艦がその後続いていないこと、これが架空戦記では大人気になったこと、日本なら魚雷発射管を積んで、それでソロモンあたりで大活躍してもおかしくはなさそうなのに、日本国内でこういうのが計画はあったけど建造されなかったこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

・大和(日本)
「やっぱり戦艦といえば大和だよね」という話になったときに、そこで選ぶのは対抗馬の「モンタナ」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この戦艦にかける日本の思いが好きだから。
断腸の思いで削りに削ってそれでも64000t、っていう排水量が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その46cm砲への諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。
大和の排水量を俺自身は過多とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれがアメリカやイギリスだったらあっさりと16インチ5万トン弱にしてしまうだろうとも思う。
なのに、各所に頭下げて迷惑かけて18インチ64000tを作ってしまう、というあたり、どうしても「量より質を捨てられないオタク」としては、たとえ日本がそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。性能自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

・ガングート(ソ連)
今の若年層でソ連を見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
超弩級戦艦よりも前の段階で、戦艦の性能とか建造技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティの戦艦が第二次世界大戦の時代で踏ん張っていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく戦艦好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆる空母モドキでしかソビエト海軍を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

・ヴィットリオ・ヴェネト(イタリア)
イタリア艦の「美しさ」あるいは「ヘボさ」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「地中海制覇をたくらむイタリア海軍」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそフランス版『リシュリュー』の主砲は15インチ以下ではあり得なかったとも思う。
「空母による軍事的な優位」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「航空主兵主義」の源はタラント空襲での戦艦リットリオの大破にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

・ドイッチュラント(ドイツ)
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういう高速超巡洋艦モドキの拘りをこういうかたちで建造して、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

・ヴァンガード(イギリス)
9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にヴァンガードを選んだ。
長門から始まってヴァンガードで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、WW2以降の戦艦時代の終焉となった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10隻目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

ロシアの場合はイギリスとほぼ同じです。
地名、軍人名、政治家(国王や貴族なども含む)、無形名詞などがあります。
ロシアの場合、特徴的なのは「改名」と「名前が長い」ことですね。
前者に関しては共産主義という政治体制が関わっています。
つまり、ロシア帝国からソビエト共和国連邦になる時には「帝国主義的な名前を排除する」という目的と、「共産党の権威を高める」という目的の為に、多くの艦が改名しています。
そして、ソ連が現ロシア共和国になったときにもソ連との関わりを断つという目的のために帝政ロシア時代の艦名をつけられたものもあります。
例えば、1914年に進水した弩級戦艦「インペラトリッツァ・マリーヤ(マリヤ女帝)」は1918年に「デモクラティーヤ(民主制)」と改名されましたし、同型の「インペラートル・アレクサンドル3世(皇帝アレクサンドル三世)」は1917年に「ヴォルヤ(意思)」と改名され、1919年に「ゲネラル・アレクセイエフ(アレクセイエフ将軍)」と改名されました。
つまり、君主制時代の女帝や皇帝は駄目になったのです。
ソ連は地名まで変えた国なので、お国柄と言えるのかも知れません。
ソ連の名前には他国ではあまりつけないであろう特徴的な名前が多いです。それは共産主義という特殊な政治体制から来た物です。
例えば「コミンテルン(共産主義インターナショナル)」とか「コムソモレッツ(共産青年同盟員)」、なかには「オクチャーブリスカヤ・レヴォリューツィヤ(十月革命)」なんていう無茶な名前もあります。
さて、最後に「長い名前」ですが……ロシアの艦船は由来を略さずにそのまま使うばかりか、それに称号までつけます。(普段に呼ぶときは略すのかもしれませんが少なくとも正式名称は)
さっきの「オクチャーブリスカヤ・レヴォリューツィヤ」なんてまだ甘いほうで、「アドミラール・フロータ・ソヴェーツコヴォ・ソユーザ・ゴルシュコーフ」とか「アドミラール・フロータ・ソヴェーツコヴォ・ソユーザ・クズネツォーフ」とか「ゲネラル・アドミラル・グラーフ・アプラクシン」とか……
他の国だと「人名」の、それも「姓のみ」で終わったりするのも多いのに、ロシアの場合は「フルネーム+将軍」とか「フルネーム+皇帝」とか「フルネーム+称号+提督」とかつけるのでとても長い名前になるのです。
最近ゲーム系の記事が多かったのでバランス。
さて今回はスペック的なことは余り説明しません。(といっても今までもスペック的なことはほとんど言わなかった気もしますが)

まず、さきに言っておきますが……「軍艦」を「戦艦」とするのは(少なくとも近現代においては)誤った認識です。
これを一緒にするのは、「大型車」を全て「バス」といっているのに等しいのです。
「戦艦」とは「軍艦」という大きなカテゴリーの中の一つの小さなカテゴリーだと思ってください。

戦艦、弩級戦艦、超弩級戦艦。個々については説明しませんが……一言で言って戦艦とはなんなのか?
ここではWW2以前において、ではありますが、この答えにはたったの五文字で済みます。
すなわち「最も強い艦」である、と。
抽象的ではありますが、かなり的を得た表現でもあります。
例えば、ですが……戦艦の進化の系譜を見ると、前級よりも相対的に『弱い』戦艦を採用した国はほとんどありません。(『弱い』という表現方法は悪いかもしれませんが、ここでは砲撃能力、及び防御能力を指します)
弩級戦艦を採用した後に前弩級戦艦を起工した国はありませんし、超弩級戦艦ののちに弩級戦艦を作った国もほぼ存在しない。
キング・ジョージⅤ世級のような特殊な例もありますが、彼女は14インチ砲艦とはいえ能力で旧式の16インチ砲艦を上回っており(実際に上回って居なくてもそういう建前で)、しかもワシントン条約という特殊な枷を嵌められた中では紛れもなく(英国では)最強であります。

WW2中、アメリカはアラスカという大型巡洋艦を完成させ、また日本もB-65型という大型巡洋艦を計画していました。
これらは12インチ砲を採用し、全ての能力面において旧式の弩級戦艦……例えば大戦にも参加したアメリカのアーカンソーなど……を上回ります。
ならば何故これらの艦が戦艦と呼ばれないのか……答えは簡単。「その時期において」最強ではないからです。

つまり戦艦と呼ばれるには「自国が持つ、既存の戦艦の砲力及び防御力」を上回る必要があるのです。
これをしていない例はほとんどありません。
これをしていないならば戦艦と呼ばれないことすらあります。
そういった艦は「海防戦艦」「装甲艦」「大型巡洋艦」などという艦種に分類されます。

ではなぜ戦艦は最強である必要があるのか……それは戦艦が「戦略兵器」でもあったからです。
戦艦とはもっとも強い艦である、という認識が互いにある。そうなると最も強い艦は即ちもっとも強い兵器でもあるので……この時代において艦砲を上回る攻撃力を持つ物は要塞砲程度しか存在せず、しかも要塞砲は移動不可能……相手のものは沈めたいがこちらのものは沈めたくない。

つまり戦艦とは壮大な『見得』なのです。
相手にこちらがどれだけ強いのかアピールする、それを手っ取り早く示す方法、というわけです。
その見栄が相手に匹敵できれば責められず、相手を上回れば優位に立てる。
冷戦時代における核兵器と扱いとしては似ています。それを実践に投入するか否かという点が異なりますが。

ここから広げれば戦艦という艦種が何故滅びたかも理解できます。
「戦艦より航空機(空母)が強いことが判ったから」というのは正しい表現とは言いがたいのです。
実際、戦艦によって(航行中に)沈められた艦というのはたったの五例しか存在しません。(「大和」「武蔵」「ローマ」「プリンス・オブ・ウェールズ」「レパルス」)
そして、その五例のいずれもが直援機が全く存在しないという特殊な例です。
ではなぜか……
さっき言ったのは正解ではありませんが、正解の一端ではあります。
即ち、戦艦が「最も強い艦」で無くなったために戦艦は滅びたのです。
航空機で実際に沈むかどうかは問題ではなく、問題は「沈む可能性」が出来てしまったこと。
そして、「艦砲が最強兵器である」という認識すら崩れてしまったこと……
航空機は戦艦の主砲弾に匹敵する、いや、それを上回る重量の爆弾を運び落とします。それも戦艦よりも遠くへ。(戦艦の射程距離はせいぜい40km。一方航続距離が100kmを下回るような攻撃機はほぼ存在しない)
戦艦は「強いけど使い勝手が悪い兵器」に、航空機、そしてそれを扱う空母は「それなりに強くて使い勝手がいい兵器」になってしまったのです。
トドメに核兵器です。
これによって……戦艦が「戦略兵器」として存在できる可能性すらなくなった。
結果として……戦艦は滅びてしまった。

とはいえ、私のような人間が戦艦という滅びた兵器に浪漫と哀愁を感じるのは紛れも無い事実です。
それは戦艦が、あるいは恐竜や蒸気機関車のような存在に、即ち、滅びたものだけに人が抱く、どうしようも無い憧れのようなものなのでしょう。
 イージス艦事故:「あたご」と漁船衝突、父子不明 房総沖

詳しい状況がまだわからないので云々は言えないのですが……今後出るであろう(既に一部出ている)疑問とかをあらかじめ言いたいと思います。

Q.イージス艦のレーダーは?
A.軍事行動中じゃない状況なら迷惑になるのでレーダーの能力は民間レベルと同じです。また、レーダーでは小型漁船と波との区別があまりつきません。加えて、所謂「凄いレーダー」(SPY-1レーダー)は対空用であり、対水上には使えません。不思議な感じがするかもしれませんが、システムが違うので、100km先の航空機を探知できるレーダーでも1km先の艦艇を探知できないというのはザラにあるのです。

Q.イージス艦と漁船どっちが悪いの?
現在のところ情報が少ないのでわかりません。どちらかが見張りを怠っていたというのが有力なようです。
ただ、単純に同じ距離ならば小さな物から大きな物は見えやすいですが、大きな物から小さな物は見えづらいです。
現在の報道だとあたご側が悪いような報道が多いですがこれは判断が早急でしょう。

Q.避けられない物なの?
A.イージス艦の巡航速度は20kt前後(約37km/h)。排水量は10000t前後。完全停止までは約1kmが必要。旋回半径は350mぐらい。
漁船の速度は約20kt。排水量は50t~500t。完全停止まで約200mぐらい。旋回半径は40mぐらい。
船は大きくなればなるほど舵の利きが悪くなります。
一部の報道によると「漁船はよけようとしたがイージス艦はまっすぐ向かってきた」という証言があるようですが、そもそも船を車と同じように考えるのが間違いなのです。
ブレーキをかけるのにも舵をきって避けるにしてもそれなりの距離が必要な代物なのです。
また、現場近くは陸地が近く、回避後の回頭如何によっては座礁の可能性すらあったらしいです。

Q.漁船にぶつかる艦に対して自爆ボートで攻撃されたりしたら?
A.今回の事故は軍事的な危険のない領海内で起きたものです。軍事行動中は当然軍事レベルのレーダーですし、また、ヘリなどで洋上哨戒をしていますから、危険性はマズないと思います。

えーっと。
こういう報道ではとにかく官憲が悪い、軍隊が悪いになりがちなので、私の記事は多分に自衛隊よりです。(的外れなことは言っていないと思いますが)
質問があったら受け付けますのでコメントにどうぞ。

2月20日追記。
あたごは漁船の真横からぶつかったらしいこと、あたご側の見張りは十二分前に漁船を視認していたらしいことがわかりました。
真横からぶつかったということは漁船があたごの艦首を突っ切ろうとしたのか、それともあたごが誤って左に転舵してたまたま漁船があったのか……(法律では右側の船が右側に転舵が基本。今回右側はあたご)
ともあれ、漁船が無灯火でなかった限りはやはりあたご側にも責任はあります。(あたご側が全て悪い、漁船側は悪くないというようところまで無くても)
飽くまでシロウト予想判断なんですが、あたごの回避ミス+漁船側の視認不足&回避ミスなのではないかなあ、とか思ったり。
それはそうとして、不明な点も多いのに「あたごに回避義務」なんて記事が多いです。しかも新聞で。
なだしお事件のときのような、誤報や、誤った考えに基づいた批判は勘弁してもらいたい物です。
「凄いレーダーがあるらしいのに役に立たなかった」→「イージス艦は役立たずで税金の無駄遣い!」というような的外れな批判などもね。
むしろ今回の問題点は事故が起きた情報が石破大臣や福田総理に伝わるのが遅かったことだとも思ったりします。

……それにしても「しらね」の火災(原因は持ち込み家電の漏電)といい海自は最近不祥事というか、笑えない事件が多いな……

イギリスに関してはあんまり関連性がありません。
例えば大和と同世代のキング・ジョージⅤ世級戦艦では
キング・ジョージⅤ世→イギリス(当事)前君主
プリンス・オブ・ウェールズ→イギリス皇太子の意
デューク・オブ・ヨーク→イギリス王ジョージ6世の即位前の呼称
アンソン→18世紀のイギリス海軍軍人
ハウ→18世紀のイギリス海軍提督
とバラバラです。
ただ、一応基準(というよりは慣習?)のようなものもあって大型艦はおおよそ下のグループに分かれます。
①君主、貴族、聖人
②海軍軍人
③無形名詞
④神話
⑤地名
もちろんこれに該当しない物も多くありますが。(タイガーやライオンなど)

あと、同型艦で関連性があるのも多いです。
例としてはリヴェンジ級戦艦は同型艦が全てRから始るのでR級戦艦とも故障されました。
駆逐艦に関しても過去の海戦名をとった『バトル級』と呼称される艦型もあります。
……艦名に過去現在含むイギリス植民地の民族の名前(エスキモーとかコサックとか)をつけた『トライバル級』駆逐艦なんて「さすがはジョンブル、いい根性してるな」とか思いますが;(駆逐艦はブリキ缶とも故障されるほど沈みやすい……)



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好きな作家さんは藤子・F・不二雄、前田珠子、新井素子、吉岡平、横山信義、林譲二、橋本純あたり。
好きな音楽は海援隊などのフォーク、中島みゆきなどのニューミュージック。あとはLiaさんや新良エツ子さん、じまんぐさん、Sound Horizon(一期、二期両方)、Suaraなど。
歌じゃないのなら地中海風というかラテン風、イタリア風とテクノっぽいのやカントリー音楽。ピアノ音楽も好き。

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