軍事・ヤンデレ・ギャルゲ・音楽・小説などを勝手に
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久しぶりに小説を投下。
産まれて初めて書いたラブコメ(?)です。 異論は認めますw 異形って好物なんですよね、私。 今回その要素入ってますので苦手な方はご注意を。 読みたい方は「つづきはこちら」をクリックしてください。 自分では中々気に入っているので、いつか続きを書きたいです。 この学校には少し変わった女の子がいます。その女の子はゆかちゃんという名前です。 薄灰色で紫がかった肌で、ぎょろりと飛び出た目と鋭くとがった犬歯が特徴のゆかちゃんはまるで人間ではないようです。 というより、実際人間ではありません。ゆかちゃんは実はゾンビなのです。 そんなゾンビのゆかちゃんは、今日は少しお悩みのようです。ゆかちゃんは友達に相談しようとしました。 「ゆかちゃん、どうしたの」 「……うー……あー……」 ゆかちゃんは喋れません。だってゾンビですから。低いうなり声をあげて身振り手振りで友達に説明します。 「これをあきら君に渡したいの?」 「……うー」 ゆっくりとうなずくゆかちゃん。 「そっか、今日はバレンタインだったね」 そう。今日は二月十四日。バレンタインデーです。 四角い箱を赤い包装紙と白いリボンで包んだそれは、好きな男の子に渡すバレンタインのチョコレートのようです。 「……ゆかちゃん、それは?」 よく見るとゆかちゃんはもうひとつ包みを持っています。 「……あー」 「失敗したかもしれないから、持ってきたって?」 「……うー」 「そっかー、手作りなんだ」 「……」 友達の言葉にゆかちゃんは薄灰色のほっぺたを赤く染めます。 「うん、わかった。じゃあ、呼んでくるね」 「……あー」 元気に走っていく友達にゆかちゃんはひとことお礼を言いました。 「ゆか、呼んだか?」 「……うー」 教室に呼び出されたあきら君はゆかちゃんから包みをもらいました。 「……これ、俺に?」 「……あー」 「そっか……ありがとうな。開けていいか」 「……うー」 あきら君の言葉にゆっくりとゆかちゃんはうなずきました。 あきら君がリボンをとって包みを開けると、そこには少しいびつなハートの形をしたチョコレートがありました。 あきら君はそのいびつなチョコレートを少しだけかじります。 「おいしいよ。ありがとう」 「……うー」 あきら君の言葉にゆかちゃんは灰色のほっぺたを真っ赤にしました。頭の中でうれしさと恥ずかしさがいっしょくたになっているみたいです。 「あー、あー」 うれしさのあまり垂れ出した目玉を頭に押し込みます。根元が腐っているので凄くうれしくなったり悲しくなったりすると流れ出てくるのです。 冷たい肌(ゾンビなので)を赤く染めながらゆかちゃんはもう一つの包みも差し出します。 「え? これもか?」 「……うー」 ゆかちゃんから渡された包みをあきら君は開きました。 そこにはタッパー一杯に詰まった真っ赤な生のお肉が入っていました。 ゆかちゃんは、チョコレートが失敗していたら、と思って自分の好きなものを入れておいたようです。 「あ、ありがとう……」 「……うー」 少しだけ困惑しながらあきら君はゆかちゃんにお礼をいいました。そんなあきら君の言葉にもゆかちゃんはほっぺたを染めていました。 ゾンビだって恋をします。だって、女の子ですもの。 PR |
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三毛招き:( =゚ー゚=)
性別:
非公開
職業:
しがない学生
趣味:
ゲーム・読書
自己紹介:
しがない大学生。
好きな作品は甘でラブでイチャなやつと、ヤンデレ、S・F(少し不思議)と、異形と、大艦巨砲主義なやつ。 好きな作家さんは藤子・F・不二雄、前田珠子、新井素子、吉岡平、横山信義、林譲二、橋本純あたり。 好きな音楽は海援隊などのフォーク、中島みゆきなどのニューミュージック。あとはLiaさんや新良エツ子さん、じまんぐさん、Sound Horizon(一期、二期両方)、Suaraなど。 歌じゃないのなら地中海風というかラテン風、イタリア風とテクノっぽいのやカントリー音楽。ピアノ音楽も好き。 意見、感想、訂正、批判、罵倒などコメントお待ちしております。 あ、それから一応リンクフリーです。 Twitterはじめました。 http://twitter.com/mikemaneki
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