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Leafの陵辱ゲーム、『鎖-クサリ-』のレビュー。

こういうゲームは嫌いじゃないですよ。
ただ、私はハッピーエンド至上主義者なので、若干キツイうだけですが。
まぁ、突発的にやりたくなるよね、こういうの。
欝ゲーで何が嫌、って後に引くことが……ツライ。

●あらすじ
(オフィシャルサイトより引用)
-『奴さえ助けなければ』

高速実験船『バシリスク』。
そのテスト航海に便乗することになった
主人公(香月恭介)たち。

おりしも夏休み。
同乗する航行責任者は幼なじみの母親ということもあり、みな修学旅行気分で船旅を続けていた。

そんなある日、公海上で漂流していた海洋調査船と遭遇する。
乗っていたのは、海洋学者と名乗る
岸田洋一ただひとり。

ひとあたりの良い若者で、
特に問題もなく時は過ぎていくのだが、
彼を収容してから船内では
航行機器の不調が相次ぐ。

陽が暮れて海上が闇に塗り込められる頃、
事件は起こる。

突然の停電から復帰してみると、
そこには容赦なしにいたぶられ、
シャンデリアに縛られた女性の姿があった。

それは航行責任者である折原志乃だった……。


●評価
総評:85点

シナリオ:A+
シナリオライターは枕流さん。
今まで手がけたゲームはToHeart2、Tears to Tiara、ねがぽじなど。
プレイ時間は20時間弱程度です。

キャラ:A+
ヒロインは六名。ルートは8つ(バッドエンドを除く)
ただし、一部ヒロインはルートなし。
以下、キャラ紹介
・香月恭介
主人公。妹思いで、素っ気無いが面倒見がいい。イザというときには頼りになる。状況判断能力にも長けており、犯人に立ち向かう。
・折原明乃
主人公の幼馴染。おっとりしていて抜けている。常に受動的で周囲の足をひっぱることが多い。
・片桐恵
小柄だが大人びた物腰。激しい感情はあまり表に出さない。頭がいいが、それゆえの悲劇にみまわれる。
・綾之部可憐
良家の子女で厳しくしつけられている。跳ね返りが強く、主人公に突っかかるがいつもあしらわれる。名前負けしていることを気にしている
・綾之部珠美
可憐の妹。姉とは対照的に奔放な性格。映画ファンで、とっさの機転がきき勘がするどい。
・香月ちはや
主人公の実妹。主人公を慕っているが人前では一歩引いている。乗り物に弱いが、今回の船旅には兄が話を持ちかけたためついてきた。
・折原志乃
明乃の母親で船の責任者。おおらかな性格。今回の事件では真っ先に犠牲者になる。明乃と同様緊急時には役に立たない。
・早間友則
主人公の親友。見てくれはいいが自意識過剰で恩着せがましい。
・岸田洋一
漂流していたところを助けられた男。この男が事件の犯人にして、主人公たちの敵。卑怯・卑劣で力も強く交渉術にも長けている恐ろしい敵。

CG:A-
差分なしで73枚。
ボリュームに対しては若干少な目かも。
特に、戦闘シーンのCGが少なかったのは非常に残念。

音楽:A+
怪しげな雰囲気が出て非常にゲームにあった音楽でした。
OP「睡蓮-あまねく花-」ED「星座」ともにSuaraさん。ちなみに、これがデビュー曲らしいです。
かなり良かったです。
お気に入りは「MARIA」「ACROSS THE SEVEN SEA」「ATLANTIC WAVE」
もちろん、OPとED。

システム:A+
非常に使いやすい。が、アイテムを示すシステムに意味があったのかどうかは結構微妙。
かえって困惑させたことも多々……具体的に言うと指輪とかクロスボウとか。

理想度:B
①主人公 ○
②出会い ×
③テーマ ○
④パラレル ×
⑤整合性 △
⑥ヒロイン △
⑦脇役 ×
⑦ハッピーエンド △

●難易度
かなり難しいです。何べん死んだことか……
正直、攻略サイトなしだとかなりキツイかと思います。
……一番キツイのは即死じゃない選択肢かも。だいぶ序盤の選択肢が後々関わってくるので……

●注意点
陵辱ゲー……のはずなんですがね。
抜きゲーとしては失格です。露骨な言い方をすれば使えない、使いづらいかと思います。
シチュは私好みだったんですが、尺が短すぎる。
あと、パッケージ見ればわかると思いますが欝ゲーです。
耐性ない人は注意。

●感想
ホラーゲーム、と言ってる人が居ましたが、こういうのをホラーとはいいません。ジャンルわけをするならパニックに分類されるでしょう。
それにしても……こんなにドキドキしたのは久しぶりだわ~。
三ヶ月前にうみねこのなく頃にをやった以来かもしれない。(ちなみに管理人、EP3はまだやってないです)

リーフは結構黒いのも出してます。
個人的には
緑リーフ(明るめ)→ToHeartシリーズ、こみっくパーティー等
青リーフ(ややダーク)→誰彼、うたわれるもの等
黒リーフ(ダーク)→雫、痕
の三種類に分類しています。
もちろん、鎖は黒リーフ。
ただ、過去の雫や痕と違って、敵の正体がかなり序盤から見えています。
あと、過去のリーフの悪党といえばどっちかといえば小悪党だったのに対して、岸田さんは大悪党。なんちゅーか、正々堂々と汚い。卑怯、卑劣だけど、臆病じゃないというか。

あの妙なギャグの数々はどうなんでしょうね。
『男根!! 恐ろしいほどに男根!!』とか「サプラーーーイズ・パーティーーー!」とか。
「筋肉で会話といこうじゃないか」とか「ちんぽ生やして出直して来い」とか。
一番吹いたのは「撃つなら撃てよ」→「ホントに・・・撃ちやがった」ですねw
てか、全部岸田さん関連だww
こういうのはリズム崩してると思う人もいるかもしんない。私は好きだが。

で、このゲームですが、素晴らしい作品かどうかはともかく、スゲエ作品であることは間違いなし。
人間の汚い部分を書くのは普通の萌えゲーじゃかなりキツイと思う。そういう意味で、陵辱ゲーにしたのは正解。
客観的にみれば非常に不愉快な作品。
なにしろ、メインヒロインが全員主人公を信頼していない。主人公を単なる道具と思ってる。
極悪です。醜いです。こいつら。だからこそいいんですが。

逆に難点を言えば、汚い部分「しか」描けてない人物がいたのが残念。
清濁の濁の部分をきっちり描いてはいるが、清の部分をあまり描いていない作品。
あと、シナリオが非常にいいくせに、後日談を書いてるのがあんまり無いことや、パニック作品なのにホラー作品っぽい終わり方があったのが残念。(パニックとホラーでは目指す点が違う。パニックは人が「狂う」様を見るのでそこに不可思議さはない。バッドエンドでも不可思議な不気味さを残しては……)
また、ルートによってその出来の差が激しいです。こういう悪い点は恐らく開発時間の短さゆえだろうなーと思ったり。
というわけで、私の評価は名作に入るけど、神作には圧倒的に及ばない85点。

タイトルが非常に上手い作品。
鎖というのは岸田によって繋がれているものではなく、登場人物が元から持っている、縛っている鎖なのだと理解。(恵、明乃を除く)
そして、恵、明乃も船内で鎖に縛られる。

以下ネタバレ感想につき隠します。
続きを読みたい方はどうぞ。



以下、ルート別というよりキャラ別感想。

・恵
間違いなく本作のメインヒロイン。
彼女の縛られる鎖は「殺人」
もちろん、それは岸田に脅されて、仕方のなかったことではあるのだけれど、彼女はその聡明さ故にわかってしまう。
自分が陸に戻ったときにマスコミ・世間の目によって陵辱されるであろうことを。
彼女は岸田の言う「ラクダの幸福」が存在しない。現実から目を背けない強さを持っている。
それが悲劇を産んでしまったのでしょう。
これが明乃なら、おそらくは現実から目を背け、恵のような自体にはならなかったはず。
「殺人」という名の鎖は彼女だから有効に作用したのです。
真実の扉ルートでは彼女は死ぬ。彼女が死ぬルートを見ないとトゥルーエンドにはたどり着けない。
死ぬか死なないかの差はひとつ。岸田を意思持って殺したか否かだ。
堕ちた人間を助けるには自分も堕ちなければならないのだ。
夜の扉ルートでは唯一陸に戻ったときの後日談があります。
陸での生活を守ろうとした恵は銃を恭介に向けるが暴発。彼女は事件の記憶を失います。
でも、きっと彼女は記憶を失ってなどいない。それは彼女が雑踏に消えたときに口ずさんだメロディーからして明らかだと思う。
では、何故彼女はこの歌を口ずさんだのだろう?
記憶を無くした「ことにした」のは理解できる。それは彼女が何度も言った陸での生活を守るためだ。
それはマスコミからだけではない。船内で恭介と起こった出来事を消すためでもある。
では何故恭介にそれが嘘であることを知らせるようなことを?
恐らく、そのことに対しての抵抗があったのだろう。恭介に銃を向けた事実を消すということは、船内での恭介との関係も消すということだ。
それが嫌だがそれをせざるを得ない彼女なりの精一杯の抵抗なのだろう。
OPの「睡蓮-あまねく花-」は彼女のことをうたっているのではないかと思う。

遥かなる海の底 眠れる魔物たち 密かに目を覚ます 声にならない慟哭

この歌詞は恐らく頼りたくても頼れない恵の心を表しているのではないだろうか。

仮面の中 さらけ出せずに いつか剥がれ落ちてく 怖いのはなくすこと 君が消えることで 心の狭間では 曖昧な記憶に変え

亡くすこと、消えることは怖いが、それでもそうせざるを得ない、あいまいな記憶にせざるを得ない、そういう恵の心情をあらわしているのではないかと思う。

・ちはや
彼女を縛る鎖は「肉親への情愛」
彼女のエンドでは唯一陸へ戻らない。
なぜなら陸に戻ることによって再び鎖に縛られるからだ。
彼女は岸田に占領された船内だからこそ自分が鎖から解き放たれるのだと気がついてしまった。
彼女は陸に戻ろうとしない。そういう意味では、陸に戻ってからのことを考えて行動した恵とは正反対に位置する。
彼女は言う。「見てみぬふりをすればいいのに、道を引き返しても石を投げつける」のが世間だと。
だから、彼女は人の見ている前では仲のいい兄妹にはならない。世間というものを気にしているから。
岸田に支配された異常な環境で彼女が思ったのは兄に頼り文句を言うだけの他の女たちに対する不満。恐らく、そうでなかったら彼女は潔く身を引いたはずだ。怒りによって彼女は理性を無くす。理性をなくしながらも自らを縛る鎖のことは覚えていた。だから行動には移せなかった。
それが、岸田によって、その鎖から解放され自由になる。
しかし、その自由は人間の得ていいものじゃない。だから、岸田は二人を「バケモノ」というのだ。
……ちょっと素に戻ると、このルートはこういう結末が最高なのはわかるが、マジで欝になるルート。これに匹敵するのはバッドでもない。強いて言うなら「カタギリメグミイマセンカ」ぐらいのもんだろう。
EDは流れないが、ED曲の「星座」は彼女のことを歌っているのではないかと思う。

貶されていい 突き放されてもいい いつまでもあなた愛してるから

誰から貶されても突き放されてもいいのだ。彼女は彼を愛しているから。それ以外のことは彼女にとっては無意味だからだ。

優しさ捨てて 運命は信じない どこまでもあなた愛してるから

運命とは兄妹であること、はじめから結ばれないことを示しているのではないか? それを信じないというのはつまり鎖から解放されるということ。

会いたくて でも会えなくて もしも願いが叶うなら 助けを求め 震える私を抱いて 構わないよ 愛がなくても

『仲のいい兄妹』には彼女はなりたくないのだ。抱いて欲しいという意思がある。

「知らなかったよ。天国って地獄の底にあるんだね」
これはちはやの言葉だ。肉親という鎖から解放された彼女と彼はもう迷わない。
死すら超えた愛情にもう、迷うべきものはないのだ。それはまさしく人間にない、バケモノの所業なのだろう。

・明乃
彼女を縛る鎖は「性」
それは自分だけが岸田の餌食にならなかったことに対する罪悪感。
だから彼女は行動する。空回りする。自らが行動しているようで、知らず知らずのうちに恭介に頼るようになる。
そして、岸田が死に罪悪感という鎖から解き放たれたとき恵に対して彼女は言うのだ。
「恭ちゃんのことなんだけど」
「あたしのってことでいいよね・・・?」
「ずっとだまってるから・・・さ」

無慈悲な言葉である。
彼女は殺人という鎖と自分が犯されていないという鎖を天秤にかけ、結果殺人の方が重いと判断したからこそ言ったのだ。
「彼女が殺されるのではないか」という意見もあったが、私はそう思わない。恐らく恵は彼女を殺して恭介が手に入った場合とそのリスクを考慮して、明乃に手を出すことはないだろう。
そして、鎖のない(明乃が犯される)ルートでは明乃は恭介と結ばれない。
如何にもメインヒロイン然としているのに、なんともかわいそうなヒロインである。

・可憐
彼女をしばる鎖は「家柄」
可憐は言う。自分は箱なのだと。
立派な箱であり誰も中身を見てくれないのだと。
そして、彼女自身も箱であることを望んでいる。
彼女が彼女のシナリオ以外でヒステリックなのは、彼女が箱であることを望んでいるからなのだ。

・珠美
彼女をしばる鎖は「体の小ささ」
というよりは可憐の「妹」であることか。
といっても、彼女の鎖は他の人物より大きくない。
鎖というと大げさだ。コンプレックスといったほうがいいのかもしれない。
それは可憐に対する罪悪感でもある。
珠美は可憐の妹でありながら姉たろうとしたのだ。それは、自分の役割を可憐に押し付けてしまったという罪悪感ゆえ。
だから、彼女は恭介に対して母親であろうとするのだ。せめてものとして。姉……あるいは妹?を助ける存在として。
あるいは彼女も家柄に縛られてると言っていいのかもしれない。

・志乃
彼女を縛る鎖は「子」
つまり明乃。
だから、彼女は明乃の態度によって態度が変わるのです。
明乃が捕まった時には逃がす、または苦痛を与えないようにする。
……イザというときに頼りにならないのは娘のことしか考えてないからでしょう。
そして娘が頼っているのは主人公であるため、娘のために行動する必要がない。
……親子でかわいそうなヒロイン。

・友則
彼を縛る鎖は「臆病」
恐らくは今回の事件が起こらなければどうということはなかったはずの鎖。
臆病さは誰しもが持つものであり、それが強くても嫌悪感は持たれてもそれが致命的なものにはならないから。
だが、今回の事件で彼は臆病さが露呈し、醜態をさらした。
友則はいう。「誰しもがお前みたいになれるわけじゃない」と。
その通りなのだ。そしてそうなりたいという願望は彼にもあったのだ。
だが、彼は自らの臆病さに負け、そして食われた。群れから離れた生き物が生きていけるほど船内は彼に優しくなかったのだ。
……素に戻ると、とりあえず、ToHeart2の貴明はヘタレじゃないと思うよ。彼はただ単にやる気と行動力の接続回路が上手く言ってないだけで両方あるもの。
こっちは、やる気も行動力も根性もない。
親友ポジションにしちゃ珍しい。てか、親友キャラってこんなだっけ?
でも、まぁ、パニックものだと彼のような役割は必須なんですがね。
個人的には、彼の鎖はある意味ではもっとも大きいものに感じた。
彼はその鎖ゆえに、船内で裏切るという行為を犯し、今後はそれもまた鎖になるのだろう。
ある意味恵より悲惨なのだ。

●最後に
現在は「乙僕」を再プレイして癒されています。
……うん、鬱ゲーだったからね。心を癒すものは必須ですよ。
……ちはやを最後に回したのはマジで失敗だった……

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好きな作家さんは藤子・F・不二雄、前田珠子、新井素子、吉岡平、横山信義、林譲二、橋本純あたり。
好きな音楽は海援隊などのフォーク、中島みゆきなどのニューミュージック。あとはLiaさんや新良エツ子さん、じまんぐさん、Sound Horizon(一期、二期両方)、Suaraなど。
歌じゃないのなら地中海風というかラテン風、イタリア風とテクノっぽいのやカントリー音楽。ピアノ音楽も好き。

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