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軍事・ヤンデレ・ギャルゲ・音楽・小説などを勝手に
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konata.jpg「お久しぶり~っす(VSライディングコア・フギン&ムニン)」
 kagami.jpg「声優ネタかよ! 短くて判りづらいし。てかドラマCD版の声優かよ!」


(参考動画)(らき☆すたドラマCDの泉こなた役は広橋涼)

konata.jpg「いやいや、オトメディウスがなかなか楽しくってね。といってもやっとマドカが力天使いってティタが能天使いったばっかりなんだけどね。エキスパートどころかハードですらダメージゲージ一つ半ぐらいつかってようやくクリアできるぐらいだし。リンク先動画のレベルなんてとてもとても」
「ボーナスがV-アクシスだったときの絶望感とか」
konata.jpg「あるあるw」
kagami.jpg「やってない人には何のことか判らないわよ……」
(V-アクシス:オトメディウスのダブル系兵装。真上と真下に弾を放つが前には一切対策なしなので使いづらい)
miyuki.jpg「雑談はそこまでにして、そろそろ本編に進みますよ」
konata.jpg「はーい」

miyuki.jpg「1903年、ライト兄弟のライトフライヤー号で世界初の動力飛行が成功しました。空戦学校などに詳しいのでここでは省きますが……航空機は第一次世界大戦中偵察機から戦闘機または爆撃機に進化しました」
「この時代はまだ複葉機や三葉機」
「翼が片翼二つ、三つあるやつだよね」
miyuki.jpg「艦船に飛行機を搭載する試みは飛行機が開発されてからすぐに始まります。1910年、アメリカで軽巡洋艦バーミンガムに設置した仮説甲板から陸上機の離艦に成功。1911年、装甲巡洋艦ペンシルバニアで着艦も(もちろん離艦も)成功しました。1912年には英国でも同様の試みに成功しました」
kagami.jpg「各国海軍で、飛行機熱真っ盛りだったわけね」
konata.jpg「もっとも、これらは停泊状態で、なおかつ仮設した甲板から発艦したもので実用性は皆無。いわば実験だったんだけどね」
「航空機を運用する艦船は飛行機(重航空機)が誕生する前からあった。気球(軽航空機)を運用するもの。つまり気球母艦」
「どうしてそこまでして航空機を運用したかったの?」
「艦船に載せる理由は(この時期は)偵察。つまり、高いところからの方が遠くまで見えて、相手を発見しやすい」
miyuki.jpg「車輪のついた陸上で扱う機体(陸上機)とは別に、航空機を水上から飛ばす水上機という飛行機も誕生しました。つまり水面を滑走することによって陸上の空港の代わりにするわけですね」
「紅の豚のみたいなの?」
miyuki.jpg「あれは飛行艇ですね。機体そのものが浮力を持っているんです。水上機にはもう一種類あってフロート(浮き船)によって機体を支えるフロート水上機があります。『水上機』という時は普通は後者ですね」
「なるほどー」
miyuki.jpg「そして水上機を軍艦で運用する試みは誕生からすぐに行われました」
kagami.jpg「船に乗せるんだから、水上で扱う機体のほうが扱いやすいのは道理ね」
konata.jpg「ちなみに、このころの水上機運用は艦を停泊させて艦上の機体をクレーンで一旦水面に下ろしてから発艦させるという形式だったんだよ。もっと後世になればカタパルトで発艦させてクレーンは回収時にとかなんだけど」
miyuki.jpg「初期の水上機母艦にはフランスの敷設艦改造のフードルをはじめ、イギリスの石炭運搬船改造のアーク・ロイヤル、日本の運送船改造の若宮などがあります」
「改造艦が多いのはどうしてですか?」
miyuki.jpg「航空機そのものが海のものとも山のものともつかないというのもありますが……最大の理由は水上機母艦に攻撃能力が無いからでしょう。トルコの輸送船に航空雷撃をした、イギリス海軍のベン・マイ・クリーの艦載機のような例外もありますが、この時期の水上機はほぼ偵察機です」
「どうして? 戦闘機や爆撃機は載せてなかったの?」
miyuki.jpg「つかささん、修学旅行で飛行機に乗りましたよね?」
「うん」
miyuki.jpg「では、ニュースなどで飛行機は離陸するところを見たことはおありですか?」
「あるよー」
miyuki.jpg「その時車輪はどうなっていましたか?」
kagami.jpg「あっ、なるほどね」
「どういうこと? お姉ちゃん」
kagami.jpg「飛行機にとって、飛行中には車輪は邪魔なのよ。飛ぶのに必要の無い余計なものだから。だから離陸するときに車輪をしまうわけね」
「うん」
miyuki.jpg「ましてや、車輪より大きなフロートではどうなりますか? 速度も運動性能もペイロード(最大積載量)もガクリと落ちます。速度と運動性能が無いので戦闘機には使えず、ペイロードも低いので爆撃機にも不向きです」
konata.jpg「つまり、高度からの偵察っていう航空機そのものの特性を活かせる偵察機しか道が無いわけだーね」
miyuki.jpg「そのとおりです。ただ、誤解を与えないように言いますが、第一次世界大戦中に水上機で戦闘機の役割を果たす水上戦闘機はありました。これは陸上で滑走距離が制限され重量が増加するエンジンの高出力化があまり活発でなかったことに由来します。なので、この問題が解決したあとは水上戦闘機は廃れていきました」
「太平洋戦争時に意外な形で復活するけど、それはまた別の話」
miyuki.jpg「さて、第一次世界大戦中、水上機母艦を運用していたイギリスはある試みをします。それは陸上機=車輪付きの飛行機を母艦から発艦させ運用するというものです。とはいえ、いきなり空母が完成したわけではありません。まず最初の試みは水上機母艦に発艦用甲板を取り付け艦上発艦を行うというものでした。こうして出来た水上機母艦ヴィンデックスは全部で2機の陸上機を、後部で5機の水上機を扱うという珍妙な艦になりました。こういった艦をMixed Carrier……日本風に訳すなら複合航空機母艦と言います。」
konata.jpg「もっとも、これは飽くまで発艦用甲板であって、発艦は出来ても着艦は出来なかったんだけどね」
miyuki.jpg「Mixed Carrierはさらに3隻作られましたが、イギリスはついに着艦可能な航空機の母艦に取り掛かります」
「この時代において空母というのは航空機の母艦。水上機母艦も空母だった」
「つまり、空母という単語はあったけど、近代的な意味での『空母』というのはこの時産まれたってこと?」
「そう」
miyuki.jpg「イギリスは建造中止になっていた大型軽巡洋艦「フューリアス」に注目しました」
konata.jpg「このフューリアスは15000tの艦体に18インチ砲(45.7cm砲)を2門載せるというゲテモノ艦だったんだけどそれはそのうち話すよ」
miyuki.jpg「そしてこのフューリアスを改造し、ついに世界初の航空母艦が誕生します」

5fcf1d6e.png
航空母艦『フューリアス』 (アイコンは1922年改装後)
基準排水量:22450t
満載排水量:27250t
全長:239.7m
全幅 :27.4m
吃水 :8.3m
飛行甲板:69.5×28m
出力:90000馬力
速力:31ノット
航続力:6400浬/15ノット
装甲:舷側76mm、甲板25mm、飛行甲板50mm
兵装:45.7cm単装砲1基(後部)、14cm単装砲10基、10.2cm単装高角砲2基、40mm単装機銃2基
搭載機:艦載機5~6機、水上機3機

miyuki.jpg「もっとも、この航空母艦フューリアスは後部に主砲を残していて、前部の飛行甲板は全長70mしかありませんでした。そのため、着艦とはいっても現在とは違って艦の横を失速ギリギリのスピードまで落として艦橋を越えたところで横滑りに着陸させるというアクロバットなものでした。当然死亡事故も発生し、着艦は禁止となりました」
kagami.jpg「本末転倒ね……」
miyuki.jpg「このままではマズイと思ったイギリスは18インチ砲を撤去してそこの部分に全長80mの飛行甲板を設置し、そこを着艦専用の飛行甲板としました。しかし、艦の中央部分には艦橋と煙突がそのまま残っていて着艦の邪魔になり、また排煙や気流の乱れなどの新たな問題も噴出しました」
konata.jpg「この時期は前例が無いからねー……試行錯誤なわけよ」
kagami.jpg「空母にしても手探り状態なわけね」
miyuki.jpg「そしてこのフューリアスの失敗を踏まえイギリスでは客船を改造した航空母艦、アーガスを建造します。これは艦橋を飛行甲板の下に設けることによって初めて船体全体に甲板上に障害となる構造物が無い飛行甲板を持つ空母として完成します」

8f038405.png
航空母艦『アーガス』
基準排水量:14450t
満載排水量:15750t
全長:175.56m
全幅:23.32m
吃水:6.86m
飛行甲板:68.0×21.0m
出力:20000hp
速力:20.75ktノット
航続力:4370浬/16ノット
兵装:10.2cm単装高角砲6基、7.7mm連装機銃2基、その他機銃少数
搭載機:約20機

「船体全体に張られた飛行甲板を全通甲板と言ったりもする」
konata.jpg「フューリアスも1922年には真ん中の艦橋を撤去してこの形式に改装するよ」
miyuki.jpg「そして、ついに1922年12月。世界で初めて正規空母(最初から航空母艦として建造された空母)が竣工します。それが日本海軍の『鳳翔』です」
c5177046.png(←航空母艦『鳳翔』 1936年改装時)

航空母艦『鳳翔』(アイコンは1936年改装時)
基準排水量:7470t
常備排水量:9449t
満載排水量:10000t
全長:168.25m
全幅:17.98m
喫水:6.17m
飛行甲板:168.5×22.7m
出力:30000hp
速力:25ノット
航続力:10000浬/14ノット
兵装:14cm単装砲×4、8cm単装高角砲×2
搭載機:常用15機、補用6機

「あれ? イギリスは?」
miyuki.jpg「イギリスもハーミスという正規空母を建造していましたが……予算削減などによって工事が長引き世界初竣工の栄誉を逃しました」

7c3fac1d.png
航空母艦『ハーミス』
基準排水量:11085t
満載排水量:13208t
全長:182.88m
全幅:21.41m
吃水:6.55m
飛行甲板:173.74×27.43m
出力:40000馬力
速力:25ノット
航続力:6000浬/18ノット
装甲:舷側76mm、甲板25mm、飛行甲板25mm
兵装:14cm単装砲6基、10.2cm単装高角砲4基
搭載機:20機

「世界初の最初から空母として設計、進水した艦ではあった」
miyuki.jpg「鳳翔とハーミスは実験色の強い艦でした。この時点では試行錯誤で手探りの状態ですからね。どちらも空母特有の島型艦橋(アイランド)を保有していますが、航空機の運用に不利になったり、艦の重量バランスが悪くなったりして結局改装時に撤去されてしまいます」
konata.jpg「アイランド自体は空母にとって有用なものだったんだよ。ただ、小型だとメリットよりもデメリットの方が大きかったってこと」
「鳳翔もハーミスも排水量一万トン前後の小型艦。航空機を扱いづらかったのには間違いない」
miyuki.jpg「例えば鳳翔では「着艦出来た者には賞金を」ということで1923年2月にようやくイギリス人パイロットのジョルダンが、翌月に日本人パイロット吉良俊一大尉が着艦を成功させます」
「竣工が12月だから二月経ってるんだね……」
konata.jpg「いやさー、だって考えてもみなよ? 空中から海上の173.74×27.43mの四角形に降りるわけだよ? 今の飛行機で2km~4kmぐらいの飛行場に降りるのだって大変なのにそれに比べたら点だよ。点」
「大変なんだね……」
kagami.jpg「そういえば……アメリカは?」
miyuki.jpg「太平洋戦争、そして現代まで通して空母大国の印象が強いアメリカですが、この時点では空母には不関心ではありませんが不熱心でした。この時点でアメリカの保有していた空母は給炭艦改造のラングレーただ一隻のみ。計画段階から空母として設計・建造するのはさらに十年待たないといけません」

289aea8e.png
航空母艦『ラングレー』
基準排水量:11500t
満載排水量:15150t
全長:165.3m
全幅:19.94m
吃水:5.18m
出力:6500馬力
速力:15.5ノット
兵装:12.7cm単装砲4基
搭載機:28~35機

「惣流・アスカ……」
kagami.jpg「だからよそ様のネタを使いまわすのは止めなさいって」
「(´・ω・`) ショボーン」
「ラングレーは開放式格納庫を採用した世界初の空母でもある」
konata.jpg「ちなみに開放式格納庫の説明に関してはここを参照してね」
miyuki.jpg「さて、試行錯誤を続ける三大海軍国家ですが、空母にも転機が訪れます。それが前回少し触れた『ワシントン海軍軍縮条約』です」
konata.jpg「次回は戦艦とまとめてワシントン条約とその影響について話すよ。空母にとっても戦艦にとっても転換点となった条約だからね」
「はーい」

なお、今回以下のサイトよりアイコンおよび画像を使用させていただきました。
モアイ部さま
アイコン&お絵かき工房 

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コメント
無題
早いもので萌えよ軍艦も第六回ですねー
(ちょっとだけアキラ意識w)
水戦・飛行艇!
水上機母艦・空母ネタついにきたー!!
いやーこの項目を正直まってました。いまのところ基本を抑えながらの回を重ねておられますが、将来は大戦空母特集~とかやってもらいたいですに!
(個人的に好きで…)

それと遅まきながらリンク完了いたしましたので、確認のほどよろしくおねがいしまっす!
【2008/04/27 00:00】 NAME[アヒル] WEBLINK[] EDIT[]


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好きな作家さんは藤子・F・不二雄、前田珠子、新井素子、吉岡平、横山信義、林譲二、橋本純あたり。
好きな音楽は海援隊などのフォーク、中島みゆきなどのニューミュージック。あとはLiaさんや新良エツ子さん、じまんぐさん、Sound Horizon(一期、二期両方)、Suaraなど。
歌じゃないのなら地中海風というかラテン風、イタリア風とテクノっぽいのやカントリー音楽。ピアノ音楽も好き。

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