素晴らしいアニメでした。魔法少女まどか☆マギカ。

たぶん、私が思うような感想は他の誰かが言ってるんだけど言おう。
一応ネタバレ回避。

 

 

 
終わってみたら、愛と夢と希望の、王道魔法少女でした。

北守さん、スゲー！

予想　①　ほむらは再三の忠告するも、まどかは結局魔法少女となり、ワルプルギスと対峙する。

ほむらはまどかの願いによって魔法少女でなくなった。まどかは月夜を背後に寂しく微笑み、QBとともに町を去る。（8話時点での予想）

 

予想　②　結局、ほむらはまどかの魔法少女化を防ぐことは出来なかった。ワルプルギスは撃退するが、まどかは魔女化し、ほむらはまたしても時間を遡る。

最終話、まどかは夢をみる。朝起きて学校へいくと転校生が。その転校生は夢で見た黒髪の女の子で……一話の内容をもう一度、ほむらの視点も交えつつEND。

 

予想は物の見事にどちらも外したわけだけど、どっちかというと①が近いですねー。

②はアレだ、絶対に某エンドレスエイトの影響うけてるｗｗ　俺はまだ許してないからな……

 

いくつか思ったことをつらつらと。

まず、虚淵玄という人は、つくづく王道しか書けない（書かない）人なんだなーと。

もちろん、小道具やネタや寄り道なんかではかなり工夫をしてるのは間違いないけど、それはそれとして基本のストーリーラインは間違いなく王道。

私がホッとしたのは、QBを単なる悪役（ラスボス）にしなかったこと。

十一話でQB自身が言っているけど、常理を外れた者が高すぎる対価を払うのは当然といえば当然。

だから、誰が悪いかとなると、原因はQBなのかもしれないけど、その下地として少女たち自身にあったということになる。

だからこそ、願ったまどかはQBを糾弾しない。QBを糾弾すること自体が、少女たちの願いを、希望を否定することになることを悟ったからだ。

 

最終話以前にtwitterでも言ったけど、私はこのアニメのテーマは「決断」か「選択」か「ディスコミュニケーション」のどれかで、私自身は「決断」だったと思っていた。

今でもその考えは変わっていない。

八話でさやかが魔女になったけど、ああなる前に、マミさんもまどかも杏子も、ほむらでさえ忠告しているのにああなってしまった。

特に、杏子に対しては「その考えはわかるけど」と前置きした上で、自分は自分の道を行くと宣言している。

ディスコミュニケーションだったら、そもそも話聞かないだろうし、忠告すら無いだろう。

また、選択だったら、違うループで同じく魔女化することもなかっただろう。ましてや、マミさんには選択する余地すらない。

結局、彼女たちはどうあってもああいう選択をしただろうし、それは世界が変わっても変わらない。

ならば、彼女たちは自らに対する理不尽を受け入れてでも叶えたい望みがあったということでしょう。

それこそQBの言う「魂を差し出すにたる」ものが。

だから、私はテーマが「決断」だと思うのです。理不尽を受け入れる覚悟があるか、その先に絶望があっても希望を望むか。

もちろん、両方共イエスなわけですが。

まどかは希望の先の絶望こそ否定したものの、理不尽も絶望そのものも否定はしなかった、だからまどかの望んだ世界でもまだ魔法少女は存在する。

それは、仕方のないことなんだろうね。

理不尽を否定すれば、魔法・あるいは奇跡という理不尽も否定することになるし。

人類の進化云々を省いたとしても、奇跡という希望を求めた魔法少女たちをまどかは否定できなかったんでしょう。

 

 

あとさやか派は最後まで涙目だったね。私のことだけどさ！

微妙にループの回想っぽいのにも出てないしさ！　違う世界でも最初に死ぬしさ！

泣くぞ、コノヤロウ。