軍事・ヤンデレ・ギャルゲ・音楽・小説などを勝手に
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Nitro+の名作、『沙耶の唄』のレビュー。
嫌いな作品ではないんだけどねぇ…… ニトロが「ネタは好きだけど、若干合わないな」と苦手意識を作った作品。 ●あらすじ 交通事故で生死の境をさまよった匂坂郁紀は、いつしか独り孤独に、悪夢に囚われたまま生きるようになっていた。 彼に親しい者たちが異変に気付き、l救いの手を差し伸べようにも、そんな、友人たちの声は決して郁紀に届かない。 そんな郁紀の前に、一人のなぞの少女が現れたとき、彼の凶器は次第に世界を侵食しはじめる。 (オフィシャルサイトより引用) ●評価 総評:62点 好きなゲームなのだけれど低評価。理由は後述。 シナリオ:B- ライターさんは虚淵玄さん。代表作は『吸血殲鬼ヴェドゴニア』『鬼哭街』など。 プレイ時間は4~6時間ぐらいです。 キャラ:B+ このゲームはそもそも恋愛要素はほぼ皆無なので攻略キャラという概念はありません。 まぁ……こんなゲームですからね。大なり小なりイカれた奴らばかりです。 特に郁紀と丹保涼子、エンディング後の耕治は端的に言って異常者です。 CG:A 原画は中央東口さん。エロゲじゃ多分最も上手い人だと思ってます。好みは別にして。ただ、エロゲにあった絵ではないと思いますが。 差分含めて85枚。量は多くありませんが、プレイ時間を考えれば十分でしょう。 エロゲにあった絵ではないといいましたが、このゲームに関して言えばこの人以外にはありえなかったでしょう。それぐらい作品にあってました。 音楽:? 評価不可能。 音楽単体としてみればホトンドが雑音・ノイズの類。 こんな不快感を与える音楽というのはあまりないのではないかと。 ただし、ゲームにはものすごいあった音楽です。 エンディングのいとうかなこさんの楽曲も最高でしょう。 システム:A 不便は無いでしょう。 回想モードはないですが……まぁ、このゲームに関しては必要ないと思います。 理想度:B+ ①主人公 ○ ②出会い ○ ③テーマ △ ④パラレル × ⑤整合性 △ ⑥ヒロイン ○ ⑦脇役 △ ⑧ハッピーエンド × ●注意点 グロです。微グロとかそういうアレではなく、豚の内臓とかというレベルのグロです。 耐性が無い人はやってはいけません。 まぁ、明度を落としたり、解像度を悪くするという救済処置はありますが。 多分、解像度のほうは意味無いと思います。 ●感想 ……好きな作品だからこそ、ある一点が許せなかったりするものです。 私にとって『沙耶の唄』は典型的なそんな作品。 いや、もちろんそのほかにも不満点はあるのですがね。 ネタバレだらけなので隠します。続きを読みたい方は「つづきはこちら」をクリックしてください。 小さいところから挙げていくと、多分最も正規ルートと思われる世界崩壊エンドで結局中郁紀と沙耶がどうなったのかが判らないというところ、また郁紀に『世界を終わらせる恋』だと認識させなかったところが私にとってマイナスポイントです。 正直、あの郁紀なら、世界を終わらせると理解したところで沙耶と愛し合ったのだと思うのだけど。 一番の不満なところはもっとも短いルート、郁紀が精神病院に入るエンディングです。 あのルートで病棟に入った郁紀と姿を見せない沙耶が携帯電話のメール欄を通じて話すシーンがあります。 私としてはあそこで沙耶にそのままの姿を郁紀に見せて欲しかった。 この作品は純愛を書きたいか、狂気を書きたいのかによって評価は上下するのだけれど、狂気を書きたかったのならもう少し上なのかもしれません。 が、おそらくこの作品は純愛を書きたかったのではないかと思います。 火の鳥・復活偏のオマージュであるところからもそれは見られますし、世界崩壊エンドはある意味では結婚エンドともとることが出来ます。 だからこそ、精神病院エンドで沙耶に姿を見せて欲しかったのです。 あそこでヌチャヌチャのドロドロのグチャグチャの沙耶が現れたときに、郁紀がいったいどんな反応をしたのか? もし、そこで郁紀がヌチャヌチャの沙耶を愛おしそうに抱きしめたりしたら、私の評価は20~30点ほどは軽く跳ね上がったと思います。 少しあとずさって半笑いを浮かべたり、悲鳴をあげたりしたら、それはそれで「純愛ってこんなもん」という意見が見れて、やはり10~20点ほどは点数が上がったと思います。 ひとつシーンがないばっかりに、私としては残念な出来だった、といわざるをえません。 ●最後に ……というようなことを友人と話したところですね、「お前、性格悪いよな」って言われました。 うん、ある程度自覚はしてるんだけどね。このレビューでそういわれるとは思わなかった。 皆さん、どう思います? PR
無題
私はそこでむしろ「外見に左右される恋愛は純愛なのか」という皮肉が込められているような気がしますね。込められていると考えると、今度は「じゃあ外見と性格って何が違うの?性格で判断するのが本当に純愛なの?というか純愛って何?」という根の深い問題に突入するという……
あれだけグロ描写をしておきながら、結局沙耶の本当の姿って一度も描写されてなかったと思うんですが、それも一つの演出手法の一つだと思います。だから、あれだけ重要なシーンでも晒さなかったんじゃなかろうかと。 『沙耶の唄』は火の鳥とクトゥルー神話ですね。郁紀の精神が順調に病んでいく様子や、沙耶の正体が外宇宙的な何かだったりする辺りが、実にクトゥルーしてていいです。 Re:無題
>私はそこでむしろ「外見に左右される恋愛は純愛なのか」という皮肉が込められているような気がしますね。
私もそう思うんです。だからこそ、「明確な答え」が欲しかった。 私は沙耶と郁紀とは半ば狂うほどに純愛だったと思いますよ。 だからこそ、沙耶がその姿を現せたときにどんな対応を取るか…… 「純愛」の答えが見たかったんですがね。
正直みれませんでした
はじめまして。
最近のこの手のジャンルは、やって無かっただけに。 正直、きつかったです。 Re:正直みれませんでした
まぁ、クトゥルフ全開ですからね……
San値が下がる、下がるw
無題
初めまして。同じ風に考えてる人がいたんですね。
プレイしてからAmazonなどで他の方の感想やレビューに目を通しているのですが、皆「究極の純愛ゲー」と仰ってるんですよね。 でも、郁紀と沙耶との間に愛があったのは、郁紀側の『普通の世界が醜く見える」という重大な障害があったからで、もしそれが無くなって沙耶の本当の姿と向き合った時、郁紀は一体何を思い、話したのだろうかと(それでも、沙耶の正体を何となく察知していた郁紀の言葉の存在がありますが)思います。 ここのコメントの方が仰ってる通り、突き詰めれば「本当の純愛って何?」となるんですよね(「外見も然りで、性格で判断されるのが本当の純愛なのか」という言葉は私にはよく理解出来ませんが。)。 でもプレイヤー側から見れば沙耶はあくまで『可愛い女の子』として登場している訳ですから、そこで主観が固定されかねないのは仕方無い事でしょうね。 ちなみに、世界崩壊ENDは個人的に違和感がありました。 郁紀の住みやすい世界……といっても、もし人間が沙耶の能力で肉体構造を組み替えられただけなら、郁紀の姿は『元々人間だった者達』から見たら化け物なんじゃ…と思ってしまいます(笑) Re:無題
「あれを素直に読んだら『所詮恋愛なんて外見九割ッスよ。純愛(笑)』ってことしか読み取れない」と言ってた人が居ました。
私はさすがにそこまで荒んだ読み方はしないですけど、それも一理あると思います。 すでにコメントしましたが、そういう思いもあるからこそ、「答え」が見たかったんですよね。野暮だとは思いますけど。 |
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好きな作品は甘でラブでイチャなやつと、ヤンデレ、S・F(少し不思議)と、異形と、大艦巨砲主義なやつ。 好きな作家さんは藤子・F・不二雄、前田珠子、新井素子、吉岡平、横山信義、林譲二、橋本純あたり。 好きな音楽は海援隊などのフォーク、中島みゆきなどのニューミュージック。あとはLiaさんや新良エツ子さん、じまんぐさん、Sound Horizon(一期、二期両方)、Suaraなど。 歌じゃないのなら地中海風というかラテン風、イタリア風とテクノっぽいのやカントリー音楽。ピアノ音楽も好き。 意見、感想、訂正、批判、罵倒などコメントお待ちしております。 あ、それから一応リンクフリーです。 Twitterはじめました。 http://twitter.com/mikemaneki
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